自分の愛車!

2018年06月05日

最近久しく本の話題も無く... 特に印象に残ったり面白かった作品に出合うことがありませんでしたので書きませんでしたが、本屋に行く度に買うので家では積読(つんどく)状態の本が数百冊あります... 東大文学部大塚教授はこう言われます。

読みきれるか心配して本を買うのをためらうとき、君は大きな損失をしている。買わない時点で読む選択肢は消えるのだし、その本に二度と出会えなくなるかもしれない。だからとりあえず買っておく。手元にあればいつでも読めるし、本は腐ったりしないのだから」

 

そんな積読の中から1冊ご紹介です、伊坂幸太郎著『ガソリン生活』初版は5年前ですから4年か5年は積読状態でした。

​話の主人公は題名から連想できるように『車』です、車が意思を持ち人の会話も理解し車同士(人と車は会話できません)は会話ができる物語です、この時点でピクサーの『カーズ』を思い出しますが、そこは伊坂作品ですから大人な仕上がりです。家族のドタバタや事件に巻き込まれたり謎解きがあったり、車が自身の嘆きや悲しみを表現したりで400ページ超の作品ですがサラサラっと読める作品です。読んでる最中に自身の車のことを思い出しはしましたが特に感情はなく読み進めました、昨日に読み終えて今朝ガレージの平成17年式プリウスを見たとき... たまらなく愛おしい気持ちになりました!そして、感謝を伝えましたそんな作品です、8月の車検を悩んでましたが受ける事にします。

 

宮部みゆきの『長い長い殺人』は財布が主人公でした、漱石の『吾輩は猫である』の主人公は猫、人目線以外で書かれる作品の面白さとか発見とか、いろんな事に気付かされたお話しでした。