不動産取引から見えてくること、見たくな…

2014年02月18日

不動産取引から見えてくること、見たくないこと、見なければいけないこと。。。

 

お客様の幸せに立ち会える喜び。この不動産屋さんと言う仕事はお客様の幸せに立ち会える魅力があります。個人のお客様であ

 

れば結婚を控えたマイホームの購入、家族と幸せな暮らしをする為の購入。法人のお客様であれば事業用地や社屋の購入、投資

 

家のお客様であれば資産が増える喜びがあります。不動産の売却に関しても建て替えや住替え、今よりも条件が良くなるステップ

 

アップの売却は喜びや幸せにつながります。しかしながらこればかりではありません、特に不動産の売却に関しては、借金の返済

 

や連帯保証人になったばかりに売る事になった場合や離婚...様々なトラブルから致し方なく売却をしなければいけない事案もあ

 

ります。家族や友人知人を巻き込み人間のドロドロとした人間模様というか人の醜さを垣間見る事もあります。作り上げられた小説

 

やドラマなんかと比べものにならない現実がそこにあり、辛くその場にいられなくなる取引も経験しました。本当に心に突き刺さるも

 

のがあります。しかしまた、この物件を加工して販売しお客様の幸せにつながっていく事もまた事実。。。

 

私の尊敬している不動産屋さんの社長が名古屋におられこの方の著書にはこう書かれています。

 

『不動産という仕事は、人の幸せの手伝いでもあるが、不幸の手伝いをしなければいけない時もある、その不幸の手伝いの中で出来

 

る事は、少しでも不幸の度合いが少なくなるように調整しなければならない。私自身も不動産取引の中で心が折れそうになる時があ

 

る、こんな時どうすればよいか、ほとんどの人は事務的に機械的に物事を考えるようになってしまうが、私は逆だと思う。その人の為

 

に、そして自分の為に、人は人なのだから、正面から向き合い、自身の最大限の知識と知恵を使い、誠心誠意頑張るだけです。』 

 

時に私も、事務的に事を進めてしまう時があります、その取引の当事者の本当の気持ちやその裏側を後から聞いた時に配慮が欠け

 

ていた事に気付いても…時すでに遅しです。。。我々は命の次に大切な財産の取扱をしていること、お客様の人生を変えてしまうこと

 

があるかもしれないことの自覚を強く持ち日常業務にも取組んで行かなければいけません。。。