今朝は、定期借地権付き住宅を…

2014年05月27日

今朝は、定期借地権付き住宅を考えてみたいと思います... 

 

おはようございます。5月もラストスパートがんばります。今日はあまり馴染みが無いですが表題の件をすこしばかし...

 

不動産住宅業界の業界紙で住宅新報ってのがあります、毎週火曜日付けの新報が前日の月曜日に郵送されてきます。昨日、読ん

 

でましたら「伸び悩む定借」の記事。。。定借=定期借地権付き住宅です。これ簡単に言うと、借りた土地に自分の家を建てる。

 

そもそも定借が始まった狙いは、土地を借りる事により土地にかかるコストを最小限(土地を借りるので賃料は発生します。)にして、

 

その分、土地を広く借りたり建物を広く豪華にしたりする事により、より豊かな居住環境を確保することだそうです。。。それの供給実

 

績が乏しいようです... まぁ分かる様な気がします... 消費者への認知度も低く、不動産住宅業界の中でも認識されているとは言い

 

難いと思います。そもそも、この定借が制度が設けられたのが1991年です。んっ?そうです、一般的にいわれるバブル崩壊の年で

 

す。。。土地がどんどん上がっていくと一般消費者の持家が難しくなる... ならば土地が買えなくても持家をという発想から生まれた

 

感がバリバリです。。。がしかし、その後は... 地価下落... と共に必要性が薄らいでいきました... 

 

今週の新報では、このバブル期に定借が創設されたタイミングの悪さよりも、もう一つの原因を指摘していました。それは...土地の

 

「更地返還」です。。。土地は借りるんですが期限があります、この借地期間が終わると建てた建物は解体してきれいに更地として

 

地主さんにお返ししなければいけません。その期間は50年(70年もあります)。定借が創設されて23年、このご時世では(10年後

 

20年後は分かりませんが...)、住宅のインスペクションや欧米並みの住宅評価が取り入れられ、建物の寿命を延ばし長持ちさせて

 

いく考え方に移行しています。50年経ったから解体更地にしましょうは完全に逆走です。。。これらを踏まえて新報では、借地期

 

間終了後は建物を解体せずに建物の所有権を地主に移転する、そしてそれを資産として運用する。もしくはその後、地主と借地人と

 

の合意があれば賃貸住宅として住み続けたりも出来る。そうすると同時に解体工事にかかるエネルギーのロスも費用も発生しない。

 

ナイスな考え方ですよね。。。何十年も先の家族構成や状況なんて誰にもわかりません、その分選択肢は多いに越したことはありま

 

せん。ましてやすでに始まった少子高齢化に人口減少... 今から50年後の日本の人口は8500万人だそうです、これが何を意味

 

するのか、不動産住宅業界にどう転ぶのかは今のところ分かりませんが、土地や家へのニーズは変化します、その時に変化に対応

 

できるだけの選択肢があれば安心ですし、なければ不安です。定借期間終了後の選択肢の充実!!これが定期借地権付き住宅が生

 

き残れる方法ではないでしょうか。。。