『約』とか『およそ』とか『等』とか...

2014年07月22日

『約』とか『およそ』とか『等』とか...

 

昨日までの3連休中... もうちょっと忙しくなるかなと思いきや、穏やかな3日間でした... 通常の週末ではなく3連休で夏休みとなる

 

と家族でお出かけパターンですから仕方ないのかもしれませんが... 我々不動産屋さんは、週末は内覧に土地案内とか忙しくしてい

 

たいものなんです... そんな中でも昨日は契約ごとがありまして、お客様に書類の説明をしながらこんな事を感じてしまいました。。。

 

物件説明時の書き方によく『約』『等』を使います、例えば駅まで約○○分、約○○○mこれです、距離は測る人により誤差が生じま

 

す彦根駅まで500mと表示しても、測る人によったり道路横断時の誤差など考えれば499mの時もあれば502mの時もあります... 

 

ましてや彦根駅まで8分と表示しても歩く速度によりまちまちです、これは不動産業者のルールとして基本的には80m1分換算にな

 

っています。。。次に『等』、例えば中古物件の取引の場合、汚れやキズがある場合に『どこどこに汚れやキズがあります。』とは書き

 

ません、汚れとキズに限定してしまっているからです、『どこどこに汚れやキズ等があります。』となります、等を入れる事によりその

 

幅は広がりますシミとか削れとかいろいろです... なんかズルいですよね?

 

ほかにもこんな表現がよく出てきます。『・・・場合があります。』とか『・・・可能性があります。』とか『・・・は不明です。』とかです、上げ

 

ればきりがないんですが、細か過ぎるとか過剰な説明とかよくいわれます... が、可能性がゼロでなければリスクやデメリットは契約

 

書に印鑑を頂く前に説明する。これがプロの仕事です。。。大手系の取引であれば常識なんですが、中にはこの常識を理解頂けない

 

業者さんがおられます、『細かすぎる』とよく指摘を受ける事があります、約や等は理解をしてもらえるんですが、『場合』や『可能性』

 

『不明』はそこまで書く必要があるの?とまで言われた業者さんもありました。起こりうる可能性があるならばそれは説明義務だと私

 

は思います、契約成立後に『聞いてない!!』となるとトラブルの原因でもありますし売主さんにも迷惑がかかります、ハッキリ言ってそ

 

こまで説明しなくてもトラブルになる事は少ないです。けどしかし、トラブルになるとかならないより、知っていることを伝えるか伝えな

 

いか... 当社では知りえることや起こるかもしれない事は絶対に伝えて理解までしてもらいます、その為の重要事項説明であり売買

 

契約書なんですから当然です。。。まだまだ、臭いものには蓋をしてしまえ的な考えの不動産屋さんは、ハッキリ言って多いです。

 

危険予測が甘くても、特に問題にならないケースが多いのです、そんな中、危険予測の甘い説明で10件中1件トラブっても9件はト

 

ラブりませんセーフです...ってこと... 売買の取扱いが月1件程度の不動産会社なら年に1件トラブルがあるかないかです。しかし

 

大手は違います、売買の取扱件数毎月10件から15件、繁忙期には20件くらいの取扱があると思います、そうなると毎月2件平均

 

でトラブルが発生します... たまったもんではありません、月に2件もトラブルが発生すると時間と労力を取られる上に本来の業務

 

がストップしてしまいます。なので、ここからも分かりますように契約件数から見ても用心深さの違いは明白です。。。正論を言えば

 

売主様買主様の為に安心で安全な取引となります。言い換えれば我々業者も売主様買主様のトラブル回避は、時間とお金のリス

 

ク回避にもなっています。トラブル発生→お金で解決→お金で解決しない→裁判... こんな最悪のパターンも存在します、ここまで

 

来ると、お金の問題では無く意地の張り合いです、売主、買主、売主側仲介業者、買主側仲介業者が入り乱れてのドロ試合です... 

 

我々は、命の次に大切な財産の取扱をしています。しかも人様の財産です、用心の上に用心する、確認して確認して確認するこれ

 

当然です。。。