『もったいない』 とサンクコスト!!

2016年01月07日

『もったいない』 とサンクコスト!!

 

おはようございます。今日は朝からの雨で寒さがだんだんと厳しくなる様子です、季節の変り目の時以上にこの時期の体調管理も重要です。今朝の滋賀版から滋賀県の県庁所在地大津市の市長選挙が10日に公示だそうです、二期目を狙う現職越氏と元県議の蔦田氏との一騎打ちで越氏有利と思いきや「びわカン」の司会者でプロデューサーの川本氏の出馬表明で形勢逆転です、おそらく大差で川本氏の当選でしょうが現職越氏には元知事の嘉田氏がバックに居ますから川本氏も余裕では無いはずです。嘉田氏というと2006年 『もったいない』 をスローガンに工事に着手している新幹線新駅、県内のダム建設、産業廃棄物処理場の三つを凍結中止する事を公約として当選し二期知事を務められました、賛否両論ですしこれからどうなるか分りませんが選挙時の公約は果たされました、任期中最後以外は原発問題に関してもブレる事はありませんでしたが最後国政に担ぎ出されたあたりから迷走してしまいました。がしかし、県内選挙での影響力はまだまだあるはずですから川本氏もうかうかはしてられません。

 

嘉田氏の言われる『もったいない』とは少々意味合いに違いがありますが、この『もったいない』という言葉や精神には物を大切に使う事や無駄にせず使う事として日本人の文化にも通じていると思いますし大変素晴らしい事です、しかし... 「もったいない」 という理由で捨てられない物が増えてしまう事が有るのもまた事実です、収納するのに場所を取ったり費用がかかったり片付けた場所を忘れて又買ったり... って事はありませんか?これをサンクコストといいます、既に支払いを済ませて戻ってこない費用を指します埋没費用ともいいます、もったいないという理由から金銭的に非効率な支出や決定をすることです。不動産屋的にはこうです、1000万円で中古住宅を仕入ました諸費用50万円リフォーム代100万円で原価1150万円です、これを1350万円で販売します... がなかなか売れませんライバル物件も出てきました、そんな時1150万円で申込が入りました原価割れはしませんが利益がありませんもったいないから断りました、翌月には1100万円で申込が入りました50万円の原価割れですが金利を考えるとそれ以上ですもったいないから断りました、月日が流れ半年経っても売れませんその間には税金や金利に宣伝広告費に維持管理が50万円かかりました、そしてようやく決断して1100万円で契約しましたその時の買主の条件に追加リフォームがありましたそれにかかる費用50万円でした。

 

最初の申込で決断し売っておけば利益こそありませんが損もありませんでしたしそこで収支は確定し次の仕事に気持ちも切りかえられます。がしかし、「少しでも元を取りたい」「損してまでは売らん」「次の広告で売れる」という根拠の無い理由や心理が働いて結果的に150万円の赤字となりました。不動産屋的にはこんな感じでしょうか...