『近江商人』

2016年03月15日

『近江商人』

 

今日は朝から稲枝で打合せを済ませて次の安土のアポイントまで空き時間が1時間ありましたので... 先人の想いを引き継げればと思い近江商人資料館てんびんの里に向いました、ちなみに初訪問です。到着... 残念無念で休館日、というか現在リニューアルの最中で休館中とのこと、オープンは来月17日からだそうです、お気を付け下さい。なので、ちょっとこんな話にお付き合い下さい...

 

基本的に近江商人とは近江を出て名を馳せた商人を指しています、江戸の商人たちからは近江商人の商才を妬み近江泥棒と揶揄されていた様です、宵越しの金は持たない江戸っ子の負け惜しみでしょうか?そしてなにより、伊藤忠商事、丸紅、双日等の総合商社をはじめ東レやワコール等の繊維関連、高島屋に西武等の流通系、その他にはヤンマーや日本生命等々名立たる企業の創業者や初代社長が近江の出身です、あの純利益2兆円企業のトヨタ自動車も創業は豊田佐吉で初代社長は佐吉氏の婿養子で彦根出身の豊田利三郎(佐吉の長女の夫)です。近江商人の代名詞 三方よし始末してきばるの精神はあまりにも有名な教えです、

 

いろんな所で目にしたり聞いたり、時には厚かましく口にしたりもします、資料館窓口に置いてあった刊行物に近江商人十訓有りましたので書き記したいと思います。

 

商売は世のため、人のための奉仕にして、利益はその当然の報酬なり。
2  店の大小よりも場所の良否、場所の良否よりも品の如何。
3 売る前のお世辞より売った後の奉仕、これこそ永遠の客をつくる。
4 資金の少なきを憂うなかれ、信用の足らざるを憂うべし。
5 無理に売るな、客の好むものも売るな、客のためになるものを売れ。
6 良きものを売るは善なり、良き品を広告して多く売ることはさらに善なり。
7 紙一枚でも景品はお客を喜ばせる、付けてあげる物の無いとき笑顔を景品にせよ。
8 正札を守れ、値引きは却って気持ちを悪くするくらいが落ちだ。
9 今日の損益を常に考えよ今日の損益を明らかにしないでは、寝につかぬ習慣にせよ。

10 商売には好況、不況はない、いずれにしても儲けねばならぬ。  

 

こうしてみると、企業の経営理念や経営手法とリンクしている所が多いことが分かります。。。